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移住者インタビュー#1 児玉さん

児玉さんご家族の写真

那須町の美しい森の牧場で、私が手に入れたもの。

福島県との県境にある「森林ノ牧場」は、山あいのなだらかな地形を利用してジャージー牛を放牧し、風味豊かな牛乳や加工品を生産販売しています。この牧場で会計・労務の仕事に就く児玉繁さんは、2011年3月に発生した東日本大震災を東京で体験したことを機に、生まれ育った東京から那須町への移住を決めました。移住に至るまでの心境や、子育てにも積極的にかかわって過ごす那須町での毎日について話を伺いました。

東日本大震災が人生を見つめなおすきっかけに

私は生まれも育ちも東京ですが、幼いころから自然の中で遊ぶことが好きで、大人になってからも、美しい景色を求めてよくバイクのツーリングで地方に出かけたりしていました。

そういう志向性のせいか、どうにも東京の満員電車が苦手で、社会人になってからは勤める会社の近くに住み、自転車か徒歩で通勤するという生活を続けていました。

そんななかで、あの東日本大震災を体験しました。

私自身も都内で多少怖い思いをしましたが、何より宮城県の気仙沼に暮らす叔父と叔母が津波で命を落としたことが、私の人生に大きな影響を与えました。

人生はいつ終わるか本当にわからないのだと。であるなら、もし明日死んだとしても後悔のない人生を送りたい、もう都会で何かに追い立てられるような生活を無理に続けることはやめようと、強く思いました。

児玉さん

二拠点生活で那須町の魅力の虜になり、完全移住へ

すぐに二拠点生活ができる場所を求めて、インターネットで地方の山あいにある物件を探し始め、ほどなく那須町によい中古物件を見つけました。2011年の夏のことです。

週末に那須町に来て美しい山並みを眺めていると、このまま那須町にいたい、東京に戻りたくないという気持ちが高まるばかりで、1年後には会社を辞めて那須町に完全移住することを決めました。

仕事も何もまったく決まっていない状態でしたが、経理の経験を生かせば自分ひとり暮らす分くらいは稼げるだろうと思い、悩むことなく決断してしまいました。

森林ノ牧場の写真

「森林ノ牧場」の社長との出会い

那須町には地域に根差したさまざまなコミュニティが形成されているので、自分が望めば、地域のいろいろな人たちとすぐにつながることができます。

私が勤務している「森林ノ牧場」の社長とも、そのようにして出会いました。社長といっても、私より5つも若く、以前ここを経営していた会社から独立して牧場を買い取り、現在まで続けている骨のある人物です。ちょうど牧場で経理を担当する人間を探していて、入社を決めました。

子牛の写真

このあたりは福島県との県境なので、震災の被害も深刻で、私が入社したころはスタッフの数をかなり絞って続けている状態でした。ですので、私も会計業務の傍らで搾乳の作業を覚え、懸命に手伝ったものです。

大変でしたけれど、今思えば牧場の仲間との絆を深める貴重な体験だったと思いますし、なんといっても、私はその時期にここに来ることで、妻と出会うことができました。

児玉さん

那須町への想いを子どもの名前に

私の妻も移住組で、産休に入るまでは森林ノ牧場のカフェの店長を務めていました。ある大雪の日、私と妻の2人で丸2日かけて牧場の雪かきをしなければならない事態になったのですが、そのときの妻がとても頼もしく、その溢れる生命力に私が惚れてしまいました(笑)。那須町に移住する前にも田舎暮らしの経験が長かったからなのか、それとも持って生まれたものなのか、いまだにそのどちらなのかよくわかりませんが、とにかく生きる力がありますね。

今は、3歳になる息子がいて、父親として育児にも積極的に関わりたいと思い、牧場を時短勤務にしてもらっています。

冬場は、朝、薪ストーブをつけることから始め、ゆっくり子どもと過ごし、午前9時に牧場に出勤します。薪ストーブ用の薪って意外と調達が難しいのですが、うちの場合、毎年牧場で間伐した木を譲り受けているので薪に困ることがないんです。最近では私が割った薪を息子が進んで運んでくれるようになりました。

ご家族と那須岳の写真

那須町で暮らすようになって、都会で感じていた“何かに追われている感”はまったくなくなりました。やはり木の力、自然の力は大きいと思います。ここにいると心も体も落ち着きます。

そう、息子の名前には、那須の「那」の字を入れました。私も妻も那須町が大好きなので、その想いを込めて。この美しい那須町の自然の中で、息子がのびやかに成長していってくれることを願っています。

牧場のソフトクリームを食べる様子
コラム
ヤギのプリンスは、児玉さんのペット
牧場の入り口でお客様を迎えるヤギのプリンスは、ヤギ好きの児玉さんに牧場から贈られた誕生日プレゼントだそう。「だから、プリンスは私のペットなんです。赤ちゃんのときは手のひらに乗るくらい小さくて、本当に可愛かったんですが、大きくなった今はすっかり愛想なしです。でも、可愛いです(笑)」。
家族とヤギのプリンス
プロフィール
児玉繁さん(41歳)

東京都出身。大学卒業後、一度就職するが、「直感的に」会計の勉強をし直し、以降は経理畑を歩む。妻と息子の3人家族。震災時の体験などから食の自給自足への意識が高まり、現在は那須町の農家から借りた田で、休日を利用しながら自家米の栽培も行う。

児玉さんの写真

掲載日 令和元年5月10日 更新日 令和元年5月14日
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