私は生まれも育ちも東京ですが、幼いころから自然の中で遊ぶことが好きで、大人になってからも、美しい景色を求めてよくバイクのツーリングで地方に出かけたりしていました。
そういう志向性のせいか、どうにも東京の満員電車が苦手で、社会人になってからは勤める会社の近くに住み、自転車か徒歩で通勤するという生活を続けていました。
そんななかで、あの東日本大震災を体験しました。
私自身も都内で多少怖い思いをしましたが、何より宮城県の気仙沼に暮らす叔父と叔母が津波で命を落としたことが、私の人生に大きな影響を与えました。
人生はいつ終わるか本当にわからないのだと。であるなら、もし明日死んだとしても後悔のない人生を送りたい、もう都会で何かに追い立てられるような生活を無理に続けることはやめようと、強く思いました。